私が翻訳するときに多用する『無料オンラインツール(辞典・ウェブ翻訳』をご紹介!
ウェブ上には辞典やウェブ翻訳ツールが多数存在しますが、皆さんはどのツールを使用していますか?
仕事柄、マニュアル、レポート、メールなどの翻訳(英訳・和訳)を担当することが多々あるのですが、制限の多い会社PCで一切ソフトウェアなどはインストールはできないため、日々インストールや登録が不要の無料オンラインツールを駆使してスピーディーな翻訳にチャレンジしています。
今回は(会社PCでも大丈夫な)個人的に『翻訳するときに絶対便利!』と感じているウェブサイトをまとめてご紹介します!
ブラウザのタブに各サイトを開きながら翻訳作業をすると効率も上がりますよ。
オンライン英語辞典(日英・英日)
◼️ 英辞郎
もう彼此、20年ほど利用しています。もともと翻訳家が始めた「アップデートし続ける」データベース辞書なのですが、トレンドの語彙がすぐにアップされるのは本当に魅力です。固有名詞やスラングなどもバッチリ検索にヒットします。

CD-ROMのインストール版は使用したことがあるのですが、ウェブ有料版は試したことはありません。簡単な翻訳ならウェブ無料版で十分なほどパワフルです。
◼️ weblio
オンライン百科事典サイトの定番「weblio」も、英辞郎でヒットしない、または訳例が少し物足りないときに併用しています。

「weblio」の良いところは検索オプションが豊富な点です。スペリンの一部しか覚えていないときにも使えます。

和英・英和辞典はこの「英辞郎」と「weblio」2つで事足りるはず。
オンライン英英辞典(英単語定義= Definition)
本サイト『英語大丈夫.net』でもDefinition Quiz(英単語定義クイズ)を作成するとき活用しているのが「英英辞典」です。Definitionは英単語の意味を英語のニュアンスで理解することでボキャブラリー学習の復習には最適です。
またDefinitionで英単語を読むと英和辞典では掴みづらい微妙な意味の違いも理解できるようになります。
例えば「気づく」という意味の動詞「notice」と「realize」を英英辞典のDefinitionで比べてみると違いは歴然です。
- notice = to become aware of (something or someone) by seeing, hearing, etc.
- realize = to understand or become aware of a particular fact or situation
この微妙なニュアンスの違いが一発検索で明確になる点は英英辞典を使う大きなメリットになります。
英英辞典は、Definitionがシンプルでわかりやすい学習者専用の“Learner’s Dictionary”が絶対におすすめです。
◼️ Merrian-Webster Learner’s Dictionary
アメリカ英語の定番辞典といえば「ウェブスター」です。その“Learner’s Dictionary”は一番使用頻度が高いオンライン英英辞典です。

「ウェブスター」のオンライン辞典は検索語の入力フィールドも大きくて見やすく、また検索結果の真下にある“Entry”はスクロールもできて、全体的に操作性を意識したレイアウトです。

◼️ Oxford Learner’s Dictionary
翻訳をしているとイギリス英語についても確認をしたくなるときがあります。そのようなときは「オックスフォード」のLearner’s Dicctionaryが活躍します。
(同じくイギリスの老舗英語辞典「ケンブリッジ」は、広告表示がしつこく配置されていて翻訳への集中力が途切れてしまうためあまり好みではありません。)

「オックスフォード」はアメリカ英語の検索もできますが、デフォルト設置はイギリス英語なので、別データベースのアメリカ英語辞典「ウェブスター」と検索比べをするときに活躍します。
その他翻訳するときに便利なサイト
◼️ Simple English Wikipedia
その名の通りシンプルな英語で書かれたWikipediaです。ある事柄について英語で書きたいときは、このサイトで検索するとヒントが得られます。

英文はどれも「中学英語レベル」の文法で書かれているので、英語学習者には最適な「調べものサイト」です。
◼️ ozdic.com (Collocation Dictionary)
Collocation(コロケーション)= 連語とは、ある単語と単語の「よく使われる組み合わせ」「自然な語のつながり」のことを指すのですが、意外と「この単語はどの形容詞と一緒に使うと良いか?」など迷う場合があります。そのようなときにこのコロケーション辞書が役に立ちます。

例えば「beauty(美しさ)」を検索すると、一語の形容詞を加えて「ものすごい美しさ」とできる表現「breathtaking bauty」が簡単に見つけることができます。

英作文する際にこの「Collocation Dictionary」を活用して同じ連語の使用を避けると、英語表現の幅が一気に広がって、英文のクオリティーも上げることができます。
◼️ Google翻訳
究極はこちらです。2016年の秋以降、ニューラルネットワーク技術が導入されて翻訳精度が飛躍的に向上しています。これは使わないと損!
一旦Google翻訳にひな形を作成してもらってから修正を加えると、翻訳も相当スピードアップできます。

新Google翻訳を試し使用してみた記事はこちらです。
以上、今回は私が翻訳作業をする際に個人的に気に入って使用している『おすすめオンライン英語辞典』をまとめてご紹介しました。