NGSL(New Generation Service List)とは?
NGSLはおそらく現時点で最強の「基本英単語リスト」になるはずです。英語ビギナーはこのNGSLの(約)2800語を単語習得の目標にすることをおすすめします。
NGSL(New Generation Service List)とは一体?
イギリスの名門大学の出版部門のCambridge University Pressが所有する言語データ(コーパス)を活用して、日常使用される英単語を頻度順に並び替えて導き出したリスト(GSL)が1935年に発表されました。GSLは長年様々な言語リサーチに使用されていたのですが、さすがにリスト自体が古くなり、より正確なリストが求められるようになりました。そして2013年に日本の有名大学の教授陣の研究の結果、ようやく生み出された最新の(素晴らしい!)リストがNew General Service List = NGSLです。
21世紀の「日常会話、テレビ・ラジオ番組」で使用されている英単語を使用頻度順に並び替えると(約)2800語で92%がカバーされているというのです。最初に「NGSLサイト」の内容を読んで正直驚きました。2800語で日常会話のほとんどが成り立っている、少ないと思いませんか?2800語ですよ!
「NGSLサイト」の気前の良さ
是非「NGSLサイト」にアクセスしてみてください。サイト自体は英語ですが、NGSL以外にも様々な単語リストがエクセルフォーマットなどで自由にダウンロードできます!
❶ NGSL<2800語>リスト
トップページの左から様々な種類のNGSLリストがダウンロードできます。definitionが最初から含まれるリストは重宝します。日本語訳が含まれるリストもあります。

❷ TOEIC単語<1200語>リスト(TSL)
http://www.newgeneralservicelist.org/toeic-list/
日本人の英語学習者には嬉しいTOEICの単語リスト(TSL)1200語も用意されてます。NGSLとTSLの両リストで、TOEIC単語コーパス(150万語)の99%をカバーしているとのことです。合計4000語です。なんとかなりそうな気がしませんか?
❸ ビジネス単語<1700語>リスト(Business Service List)
http://www.newgeneralservicelist.org/bsl-business-service-list/
ビジネスの場で頻繁に使用される単語リストです。TOEIC単語リスト(TSL)よりも難易度高ですが、確かに(グローバルビジネスに欠かせない)仕事上、最近よく見かける単語ばかりの印象です。
❹ アカデミック単語<960語>リスト(New Academic Word List)
http://www.newgeneralservicelist.org/nawl-new-academic-word-list/
これから大学などへの留学を目指している場合は、こちらのリストはマスターしておくと学校の講義や授業内容を深く理解するのに役立つこと間違いなしです。
以上、4種のリストがエクセルやテキストフォームで用意されている「気前の良さ」は本当に素晴らしいです!
NGSLの中身は?
もう一度、基本となる英単語リスト(NGSL)の説明に戻ります。もう少し掘り下げて、NGSLの2800語の中身を見ていきます。
品詞に関係なく使用頻度によるランキングを見ていきますと・・・
1位: the
2位: be
3位: and
4位: of
5位: to
6位: a
7位: in
8位: have
9位: it
10位: you
こんな感じです。theが断トツ1位のようです。これはある程度予測できます。他の基本単99位がmany。100位がsuch。このような調子で2800位まで続きます。英語にアレルギーがなければ500位のsignくらいは余裕なのではないでしょうか。2800マイナス500ですでに2300単語まで減りました。いかがですか?2800語マスターに向けてモチベーションが少し上がりますよね?
更にリストを分解して、品詞による単語数でランキングを確認してみました。普段使用する頻度の高いのは断トツ名詞であることがわかります。続いて動詞となり、NGSLでいいますと、2000語以上が名詞と動詞で構成されていることになります。
Noun = 名詞 1405語
Verb = 動詞 626語
続いて
Adjective = 形容詞 454語
Adverb = 副詞 194語
4大品詞でNGSLの大部分を網羅しますので、品詞ごとに覚えることを目標にしてみてください。英文法クイズ(品詞)を参考に、各品詞の働きを意識しながら学習することをおすすめします。
「NGSLサイト」から日本語訳、品詞別のエクセルデータが無料でダウンロードできますので、自分用に改良してみてください。データを加工しているうちにかなりの単語が頭に入ってくると思います。色やフォントなどで区別していくと更に記憶しやすくなりますよ。
しかし不思議なことに、NGSLを活用した書籍の問題集はほとんど出版されていないようです。NGSL自体が無料配布なので、各自、自習!ということなのかもしれません。
NGSLの2800語マスターから英語学習をスタート!がおすすめです。
NGSL(品詞別)英単語クイズ
品詞別にNGSL英単語クイズを作成しました。NGSLの3割ほどはクイズにできないほどの単純な単語(a, the, this, is, my, you, etc.)が多いので出題する単語は厳選しました。頻度ランキングも品詞別にリストアップしているので是非試してみてください。