地理的に南アフリカはアフリカ大陸の最南端にある国なので、話されている英語には相当くせがあるはず!と勝手に思っていたのですが、(若かりし頃=20年ほど前!)人生で初めて出会った南アフリカ人との会話は意外とスムーズで分かりやすかった記憶があります。ざっくり言うとイギリス英語とオーストラリアの英語をミックスしたような感じでした。
歴史的な背景からしてもイギリス英語がベースになっていることは当然といえば当然なのですが、1994年にアパルトヘイトが廃止されて以降、国内で様々な変化があったはずなので「南アフリカ英語」をキーワードに南アフリカについていろいろまとめてみました。
まずは南アフリカに関する基本情報を見てみると意外な発見がありました。

By Keepscases
南アフリカの各種情報
面積:122万平方キロメートル(日本の約3.2倍)
人口:5,495万人(2016年:世界24位)
首都:プレトリア(行政府)、ケープタウン(立法府)、ブルームフォンテーン(司法府)※南アフリカは首都機能を3つの都市に分散させている。
気候:夏期は10月から3月、冬期は5月から8月。地域による差はあるが、一年を通じて気候は比較的温暖で日照時間が長い。
民族:黒人(79%)、白人(9.6%)、カラード(混血)(8.9%)、アジア系(2.5%)
言語:英語、アフリカーンス語、バンツー諸語(ズールー語、ソト語ほか)の合計11が公用語
一人当たりの名目GDP:5,302米ドル(2016年:世界93位)※日本は38,882米ドル(世界22位)
通貨単位:ランド
主要産業:金、ダイヤモンド、プラチナ、とうもろこし、ワイン、メリノウール
在留日本人数:1,488人(2015年7月現在)
在日南アフリカ人数:623人(2015年6月現在)
国土は日本の3倍以上で気候も温暖、金は世界の産出量の半分を占めるのだそうです。民族的には圧倒的に黒人が多いので、自分の出会った南アフリカ人(白人)は10%以下のマイノリティー民族の英語だったと言えそうです。
更に「英語」に注目すると以下のような説明がありました。
南アフリカの英語
英語圏であるとされる南アフリカであるが、実際には英語は主にヨハネスブルクやケープタウン、ダーバンを代表とする大都市を中心に、イギリス系を中心とした白人やインド系など全人口の9.6%の人の第一言語に過ぎず、90%前後の大多数の国民にとっては教育で学ぶ言語である。しかし、イギリスの植民地時代に普及した英語が共通語的役割を果たし国会や政府の公式言語として全土で使用されているが、貧困層を中心に十分に理解できない層も多く、ある程度の英語を理解できる層は全人口の半数程度に過ぎない。
引用元:Wikipedia
つまり現時点では「南アフリカ英語」とは南アフリカの主に白人が話している第一言語と考えた方がよさそうです。
近年は急激に英語を使用する人口が増えているようなのですが、国民の大多数である黒人の中でも民族間の対立が激しく、なかなか諸々まとめるのが難しいのだと思われます。
南アフリカの英語はどんな感じなの?
それでは早速、南アフリカ英語について優良な情報を厳選して紹介します。
南アフリカ英語 = South African English = SAE
南アフリカ英語(SAE)ボキャブラリー
「南アフリカ英語」のことを調べて行くと英語ネイティブの間でもボキャブラリーの違いに戸惑うことがあるようで、南アフリカ英語のボキャブラリーを紹介するサイトがゴロゴロ見つかりました。
Oxford Dictionaries Blog
「Oxford Dictionaries」には、南アフリカ英語のボキャブラリーを選択式クイズで楽しめるブログ記事がありました。

12のボキャブラリーを4択のDefinition(定義)から正しいものを見つけ出すクイズです。確かに見たことも聞いたこともない単語ばかりです。”monkey’s wedding”は全く想像もつかない意味でした。
- monkey’s wedding
- babalaas
- cubbyhole
- robot
- braai
- kombi
- geyser
- bakkie
- sarmie
- oke
- lank
- takkies
Eko Tracks
もう一つ、アメリカのノースカロライナ州に拠点を置くアフリカ専門のツアー会社「Eco Tracks」のサイトにはSAE(South African English)とAmerican Englishの単語とフレーズの比較表のページがありました。
単語の並びが少々見にくいことはありますが、旅行中に見聞きするであろうSAEが程よい量でリストアップされています。「British English」vs.「American English」の比較表かと思えるほど、イギリス英語の影響が確認できる内容です。読み進めるとなかなか興味深いですよ。

南アフリカ英語(SAE)動画
MelissaInLisbon
南アフリカ英語に関する動画を探していて一番目を引いたのが、こちらの南アフリカ出身の超美人メリッサさんのチャンネル「MelissaInLisbon」でした。
そのチャンネルの中から南アフリカの良いところについて説明しているのが、こちらの動画「What I miss most about South Africa」です。メリッサさんによると、南アフリカ人はとてもフレンドリーなのでそうです。例えば空港の税関職員はめちゃくちゃフレンドリーだそうでいつもニコニコ笑っているそうです。メリッサさんに強烈に母国をごり押されると南アフリカに行ってみたくなります。
こちらはメリッサさんの滞在先のポルトガルで出会ったアメリカ人の友達との「南アフリカ英語」vs.「アメリカ英語」比較動画です。この動画を見るとメリッサさんのルックス効果が絶大で、アメリカより断然南アフリカに行ってみたくなりました。(笑)
Fifty People One Question: Cape Town, South Africa
続いての動画は「初めてのキス」についてケープタウンで50人に聞いたインタビュー動画です。年代、民族がミックスされた50名のインタビューは聞きごたえあり!しかも「初めてのキス」がテーマなのでみんな嬉しそうな顔してますねぇ。英語のアクセントもそれぞれ異なるので、実は本当の南アフリカ英語はこちらなのかもしれませんね。
以上、今回は『色々な国の英語』シリーズ「南アフリカの英語はどんな感じなの?」をまとめてみました。メリッサさん効果で、気候も温暖な南アフリカが「MY行ってみたい国ランキング」で急上昇しました。