「Google翻訳」がウェブ翻訳サイトの本命となりそうです。
ここ数年でAI(artificial intelligence = 人工知能)の会話コミュニケーションの精度が飛躍的に向上しているのはご存知かと思います。
うちの子供もiPadで自在に「Siri」とコニュニケーションが取れています。本当に驚きです。
それでもまだ翻訳の分野では、機械翻訳(ウェブ翻訳)ツールが翻訳した文章はまだまだ使いものにならないので「やっぱり翻訳は人を介さないとね」みたいな空気がありました。
が、しかしです。いよいよ「Google翻訳」が本気を出してきました。

ちょうど今年(2016年)でGoogleがウェブ翻訳サービスを開始して10年になるそうなのですが、より自然な翻訳を可能にするAI(人工知能)を投入してきました。その名も「Google Neural Machine Translation system (GNMT)」です。(*neural = 神経の)
これは使わないと損ですよ。
これよりGoogle翻訳の実力を証明します!
それでは早速、GNMTを導入した新「Google翻訳」の驚きの実力を試してみます。
せっかくなのでGoogleの新翻訳システム「GNMT」の記事を日本語に変換してみます。元記事(英語)はこちら。
まずは「英語」→「日本語」から。
まずは英文をコピペします。

そしてこちらが日本語翻訳の結果です。一秒かかりません。

翻訳された日本語は意味は十分すぎるほどに理解ができるレベルですね。
また、翻訳結果はスピーカーアイコンから音声で聞くこともできますし、発音自体の文字起こしもできたりもします。
しかし、AIの音声も徐々にですがナチュラルになってきました。特に英語はほぼ人間です。

続いて「日本語」→「英語」です。
元記事はWikipedia「機械翻訳」から抽出しました。注釈などの記号は事前に削除してコピペします。

そしてこちらがその英訳です。「」は日本語の特殊記号ですが文字化けなどせずに” “に変換されています。英文には関係代名詞なんかもしっかりと使われています。今後、精度が更に向上することは間違いありませんが、現時点でもかなり優秀ですね。驚きました。

ちなみにエキサイト翻訳で同じ日本語を英語に変換してみました。
これはひどい。。全く意味がわからなくなります。

Googleがウェブ翻訳の世界で一気に飛躍した印象です。
翻訳できる言語は100種類以上あります。
他の言語の翻訳精度はわかりませんがこれだけの言語に対応しています。
難易度が高い言語の「日本語翻訳」でも相当に精度が高かったので、おそらく主要外国語は完璧に近いのではないでしょうか。

これだけの言語を一瞬で翻訳する仕組みって一体どうなっているんでしょうね。言語はAIが得意とする分野なので、もうすでに人間を超ているような。。。
最後に・・・
今回ご紹介した「Google Neural Machine Translation system (GNMT)」は2016年9月末に発表されたばかりなので今後も日々進化するはずです。とても楽しみですね。
「Google翻訳」を自宅や会社のPCやスマホのお気に入りに登録しておいて普段から活用していると、翻訳ツールが徐々に進化していることが体感できると思いますよ。Googleは莫大なデータを持っているのが強みなので、ウェブ翻訳の大本命なのはもう確定!だと思いました。
AIと英語学習できる「英語教育ロボット」の大本命についてはこちらの記事でどうぞ。