【2016年版】全8カ国!世界の今年の単語(英語と漢字)をまとめてみました。

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2016年に世界で選ばれた「今年の単語」とは?

毎年12月に日本漢字能力検定協会が清水寺で発表する「今年の漢字」はいつも予想をして楽しんでいるのですが、世界各国で年末に「今年の単語, Word of the year」が発表されているようです。

今回は英語と漢字を織り交ぜて「2016年の今年の単語」を8カ国分リストアップしました!

日本

日本からは日本漢字能力検定協会が発表した「2016年の今年の漢字」、日本最大級のオンライン英語辞典Weblioが発表した「2016年の今年の英単語」をご紹介します。


「2016年の今年の漢字」by 日本漢字能力検定協会

『金』

<選ばれた理由>

リオデジャネイロオリンピックでの日本人選手の金メダルラッシュ、MLB・イチローの通算3000安打達成やレスリング・伊調馨の五輪4連覇など数々の金字塔が打ち立てられたこと、舛添要一前東京都知事の政治資金私的流用、豊洲市場移転延期や東京オリンピック会場見直しなどの東京都の財政や税金運用に関する問題、富山市議会を始めとする地方議会議員の政務活動費の不正運用の発覚やそれに伴う議員の辞職など「政治とカネ」にまつわる問題が顕著になったこと、日本銀行によるマイナス金利などの金融政策が注目を集めたこと、金髪でお金持ちの不動産王・ドナルド・トランプがアメリカ大統領選挙に当選したこと、YouTubeで「PPAP」の動画が世界的に大ヒットしたピコ太郎の衣装が全身金色であることなど

「金」は2012年以来4年ぶり3回目の選出となった。

引用元:Wikipedia

後半は「ピコ太郎の衣装」など、やや強引とも思える理由が続きましたが『金』が日本では2016年を象徴する漢字に選ばれました。

参照元:日本漢字能力検定協会


「2016年の今年の英単語」by Weblio

『objection = 反対、異議、異論』

<選ばれた理由>

第一の要因は、TBS系火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』第2話で登場したセリフ「異論!反論!OBJECTION」。
パロディネタとして大きな話題を集めました。
また、「逃げ恥」だけでなくイギリスのEU離脱問題や11月のアメリカ大統領選挙といった国際情勢に連動する形でも objection(反対・反論)は何度も急上昇しています。まさに今年を代表する単語といえるでしょう。

Weblioの「2016年の今年の英単語」瞬間最高PV(ページビュー)数、1年間の総PV数、また世間での話題度などを踏まえて選出されているそうです。

テレビの影響はすごい!ということですね。検索の大部分は「逃げ恥」だったのではと推測します。

参照元:Weblio

 

イギリス

英語発祥の地イギリスからは大学出版局の2大老舗英語辞典「Oxford」と「Cambridge」から「2016年の今年の英単語」をご紹介します。

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「2016年の今年の英単語」by Oxford Dictionaries

『post-truth = “客観的な事実や真実が重視されない時代の”』

 

Oxfordからは、なかなか奥深く意味深な「形容詞」が選出されました。昨年の「Face with Tears of Joy 😂=絵文字」からの振り幅がものすごいのですが、2016年のイギリスはEU離脱のニュースもあり不安な心境が反映されている印象です。

<選ばれた理由> Why was this chosen?

The concept of post-truth has been in existence for the past decade, but Oxford Dictionaries has seen a spike in frequency this year in the context of the EU referendum in the United Kingdom and the presidential election in the United States. It has also become associated with a particular noun, in the phrase post-truth politics.

Oxfordのサイトでは動画での説明もあって、より詳しく「post-truth」について理解できます。英語字幕も出せます!

参照元:Oxford Dictionaries Word of the Year 2016


「2016年の今年の英単語」by Cambridge Dictionary

『paranoid = 誇大妄想的な、病的なほど疑り深い』

もう一つのイギリスの名門老舗大学の出版局が発表した「2016年の今年の英単語」は『paranoid』でした。Oxford同様にネガティブな印象が強い単語が選出されました。Cambrigeのオンライン辞書ではこの単語の検索回数が激増したそうです。

選ばれた理由を英語で読むと「uncertain, anxiety, chaos」などの”不安”キーワードが多く含まれていることに気づきます。

<選ばれた理由> Why was this chosen?

Why paranoid? Searches have risen hugely this year, over four times more than in 2015. We cannot, of course, know exactly why users are searching for a particular word, but it suggests perhaps a feeling that the institutions that have kept us safe can no longer be trusted, that the world feels more uncertain than it did a year ago. When we look at other words that have shown similar increases, we can build a fuller picture: anxiety, chaos; a feeling that societies are breaking down; increases in prejudice, bigotry and bullying; and people feeling nostalgic for what are perceived as simpler times.

参照元:Cambridge Dictionary’s Word of the Year 2016

 

アメリカ

アメリカからも2つの英語辞典関連のサイトから「2016年の今年の英単語」をご紹介します。Websterは19世紀初頭から現在まで続くアメリカ英語を形成した英語辞典です。Dictionary.comは対照的にまだ誕生してから20年ほどしか経っていない米国最大級のオンライン辞書サイトです。

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「2016年の今年の英単語」by Webster

『surreal = 現実離れした』

アメリカの老舗辞書Websterもテロ事件や大統領選挙などの影響から『surreal』の検索が増えたとのことです。

<選ばれた理由> Why was this chosen?

The Word of the Year for 2016 is surreal, with lookups of the word spiking for different reasons over the course of the year. Beginning with the Brussels terror attacks in March, major spikes included the days following the coup attempt in Turkey and the terrorist attack in Nice, with the largest spike in lookups for surreal following the U.S. election in November.

より詳しい選出理由は以下の動画で説明されています。(結構難しいです。英語字幕も非対応です。。)

動画の中で『surreal』のdefinitionが、marked by the intense irrational reality of a dream(どう訳すの???)で、同意語は「unbelievable」「fantastic」であると説明しています。決して100%ネガティブな意味ではなさそうですが、少々理屈っぽい印象もありました。

参照元:Webster’s Word of the Year 2016


「2016年の今年の英単語」by Dictionary.com

『xenophobia = 外国人恐怖症』

Dictionary.comはオンライン専門サイトだけあって分析内容(グラフ、数値)をサイト上で確認ができます。「多く検索された理由は正直わからない」というスタンスは、Websterのような言語学者的な理屈っぽさがなく逆に明瞭です。

<選ばれた理由> Why was this chosen?

Why Xenophobia? While our lookup data can tell us what Dictionary.com users are interested in, it doesn’t tell us the reason for the interest. Perhaps some of our users were unfamiliar with the word xenophobia, while others might have looked it up to double check the spelling or pronunciation. Maybe our users looked it up to affirm what they already knew about the meaning, or to share the definition with others. What we do know is that from global events to political rhetoric, xenophobia was a recurring subject of discourse in 2016. Despite being chosen as the 2016 Word of the Year, xenophobia is not to be celebrated. Rather it’s a word to reflect upon deeply in light of the events of the recent past.

以下の動画でより詳しく説明があるのですが、最後に「It is not a word to be celebrated.」とコメントされていました。Dictionary.comは2016年は真っ向からネガティブな単語を選出しています。

参照元:Dictionary.com’s 2016 Word of the Year

 

オーストラリア

オーストラリアからは、イギリスのOxford University Pressとオーストラリア国立大学によるオーストラリア英語の調査・研究機関”Australian National Dictionary Centre”が発表した「2016年の今年の単語」をご紹介します。

「2016年の今年の英単語」by Australian National Dictionary Centre

『democracy sausage』

Democracy Sausage.jpg
By Democracysausage Wikipedia

2016年7月、オーストラリアでは連邦議会の総選挙が実施されました。国内で最も注目された出来事だったこともあり、『democracy sausage』が選ばれたようです。Australian National Dictionary Centreだけあって、オーストラリアの特徴を出した単語を選ぶ必要性もあったのではないでしょうか。

『democracy sausage』とは?

a colloquial name given to the Australian tradition of holding a fundraising sausage sizzle at polling places on election day.

選挙当日に投票所に来た人にホットドッグを配るのがオーストラリア選挙の風物詩。そのホットドッグのことを『デモクラシー・ソーセージ』と呼ぶそうです。

参照元:Australian National Dictionary Centre’s Word of the Year 2016

 


ここからは2016 in Chinese charactersからアジア周辺国の「2016年の今年の漢字」をご紹介します。

中国

「2016年の今年の漢字」

规 (gui)

Rules, regulations, plan

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台湾

「2016年の今年の漢字」

苦 (ku)

Hardship, suffering, bitterness

*****

マレーシア

「2016年の今年の漢字」

贪 (tan)

Greed, corruption

*****

シンガポール

「2016年の今年の漢字」

变 (bian)

Change, transformation

*****

残念ながら、それぞれの漢字が選出された経緯の詳細は確認できませんでした。日本の「金」のようにオリンピックを連想する漢字はありませんでした。

まとめ

各国の今年の単語を調べてみると、2016年は日本の『金』以外は不安を浮き彫りにした単語が多い印象でした。しかし日本の場合、「今年の英単語」もドラマから?と思われる「objection」だったのは少々ショックです。。。

最後にもう一度、世界の今年の単語(英語と漢字)をリストアップします。

<2016年今年の英単語>

  • objection(日本)
  • post-truth(イギリス)
  • paranoid(イギリス)
  • surreal(アメリカ)
  • xenophobia(アメリカ)
  • democracy sausage(オーストラリア)

<2016年今年の漢字>

  • 金(日本)
  • 规/規(中国)
  • 苦(台湾)
  • 贪/貪(マレーシア)
  • 变(シンガポール)

 

以上、今回は【2016年版】全8カ国分の「世界の今年の単語(英語と漢字)」をまとめてみました。