ちきりんさんの『マーケット感覚を身につけよう』を読んだ感想。”これからは英語の時代”を本当に信じて良いのか?

読んだ本

“社会派”ブロガー「ちきりん」さんの本はこれまでいくつか読んでいるのですが、今回ご紹介する『マーケット感覚を身につけよう』はこれから進路を決める世代に特におすすめの内容です。

日本の義務教育では「とりあえず英語はやっておけ」的な風潮は今も根強いのは事実ですが、英語だけできれば人生バラ色なんてことはありません。20年前ならまだしも21世紀も10数年過ぎた今、そのような考えはもう時代遅れなのに、文科省は「英語教育」がグローバル人材を育てる目玉といった印象で突き進んでいるようです。まあ英語は必要なのは間違いないですが、個人的にはグローバル社会で大切なスキルは少し別な気がしています。。。

この『マーケット感覚を身につけよう』では、マーケット感覚を身につけることが今後の世の中で生きて行く上最大の武器になるという「ちきりん」さんの持論を、わかりやすい事例ととともに展開しています。

この本で語られている「マーケット感覚」を身につけるにはそれなりの素質も必要かなぁ…とも感じました。しかしながら、日々激しく変化する時代では「マーケット感覚」を意識して日々過ごすことで、これからの人生にプラスに働くことは間違いなさそうです。

『マーケット感覚を身につけよう』で印象的な部分。「これからは英語の時代ってホント?」

この本の中で特に印象に残った章 「これからは英語の時代ってホント?」

「英語はこれからの社会で成功するための必須スキルか?」と問われると、もはや即答はできません。できないより、できたほうがいいとは思うけれど、最近は英語がそこまで大事な能力だとは、思えなくなってきたからです。

(現時点で)日本の会社では「英語が話せる」人材は貴重な存在になれる可能性もありますが、それもあと何年かすれば様相は変わるのだと思わざるを得ません。インド、フィリピン、マレーシアなどでは英語が話せて当然、その他スキルがあるのも当たり前。そして、日本の半分以下の給与で働いているのですからもう勝ち目はありません。(私の所属する組織でも電話窓口は全てマレーシアで対応しています。微妙な日本語での対応ですが、なんとかなっているようです。)

追記:先程「勝ち目はありません」と書きましたが、日本人的な高品質なサービスや時間の正確さ(などなど)は世界で戦えるはずです。それは自身持って言えます。

しかもインドやフィリピンでは、これからもまだまだ人口が伸び、教育レベルも上がっていきます。そうなれば英語力だけでなく、ビジネスの遂行能力にも優れた「英語人材」が、世界の労働市場に大量に提供されます。日本人が英語を学ぶ必要がないとまでは言いませんが、英語ができればすごく有利という時代はすでに終わりなのではないでしょうか。

「ちきりん」さんは、「マーケット感覚」をベースに考えると英語ではなく「もっと供給の少ない言語」を習得することを推奨されています。特にインドネシア語が優良株とのことです。確かに今後の経済発展の可能性や日本との良好な関係を考えるとインドネシアは狙い目なのかもしれません。

ただ、そうはいっても「英語」がある程度使えないと世界は広がりません。この本を読んで英語プラスαの必要性を強烈に意識しましょう!